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温故知新

いま、日本人が日本社会の特・を歴史的にも理論的にも把握できなくなっていると指摘されている。確かに、これらを促すような教育はほとんどの人が受けてきてはいない。また、この指摘が日本社会の耳に届いているとは言い難い。しかし、日本の社会組織の歴史には現在の我々が生かせる仕組みがいくつも眠っている。 中世以降、相互援助システムである「結」、社会保障システムである「講」、同業組合である「座」などの社会組織が見られた。教科書では数行でしか紹介されないこれらの仕組みは為政者により準備されたものではなく、各々の事情により、庶民の側から自発的に生まれてきた発想である。 江戸末期に栄えた「寺子屋」は全国に50,000校を数え、読み書きそろばんを無償で教えた。世界教育史上初めて女子への教育を施したのは、この寺子屋である。村字率99.6%を誇る、現在の日本の教育原点は、ここにある。仏教に端を発したお中元・お歳暮の習慣は、無償で運営されていた寺子屋へのお礼として発達したとされる。 最盛期に1,500を数えた「私塾」は、身分の隔たりなく生徒を集め、有能な人材を輩出した。吉田松陰「松下村塾」、緒方洪庵「適塾」、本居宣長「鈴屋」、広瀬淡窓「咸宜園」など、枚挙に暇がない。 外国人によって甦った社会組織もある。青少年教育を掲げるボーイスカウトを提唱したベーデン・パウエルは武士道の研究に余念がなく、薩摩藩にあった「郷中教育」という年齢縦断的な少年組織をモデルにしたとも言われ、犯罪防止NPOであるガーディアン・エンジェルスを始めたカーティス・スリワは、「荒野の七人」を見て、犯罪で荒廃したニューヨークの「七人の侍」たらんとしたという。アメリカのCERT(Community Emergency Response Teams)は、今はなき、静岡県にあった自主防災組織の仕組みを発展させたものである。 これらのように、日本のかつての社会組織は、現在から見ても斬新かつ多様性に富んでいる。我々は何も、他文化で発祥した、肌に合わない仕組みを無理に取り入れる必要はない。今一度、過去の日本人の志を引っ張り出してくることが大切ではなかろうか。我々が行うべきヒントは、教科書に載らない過去に眠っていると私は思う。日本史をヒエラルキー構造からのみ見るのではなく、パラレル構造で見てみることも必要である。 【温故知新】昔の事をよく調べ、新しい物事に適応すべき知村・方法を得ること (三省堂新明解国語辞典)
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救ったのは誰か?

1995年の阪神大震災における、倒壊した建物の下敷きになった被災者へのアンケートがある。 「誰に助けてもらったか?」との質問に、近所の人・通りがかりの人60.5%、家族18.9%、救助隊2.4%、その他18.2%と回答されている。行政が機能不全に陥る、地震をはじめとする広域災害では、消防隊をはじめとするプロに救助されるケースは稀であるということをこのデータは示している。 4月25日に起こったJR宝塚線脱線事故のケガ人は500人超。このうち、救急車が運搬したのは約250人で、残りの約半数は、近隣企業の従業員・附近の住民によって自家用車等で運搬されたそうだ。行政の機能が麻痺しない局地的な事故であってもなお、地域の力が大きいことを物語っている。 阪神大震災の死者6,433人のうち、83.9%が圧死または窒息死と検死されており、早期に発見・救出されていれば、助かった命も多いと推定されている。 災害や事故は、いつどこで起きるともしれず、完全に予防することも出来ない。もし、被害に遭うようなことになった場合、助けてくれるのは、その時そばにいる人たちだ。最も必要な危機管理とは、日頃から周りの人たちと顔見知りでいること、さらに、いい関係を築いておくことである。真っ先に気に掛けてもらうことが、事故・災害時の救出に繋がる。どこにいても笑顔を絶やさず、日頃から大切に思ってもらえる人となろう。

近頃の老人は、、、

先日の仕事中、客先に電車で向かった。ひとしきり大きな声が聞こえたので目を向けると、40前半のサラリーマンとおぼしき人が、60代後半と思われる初老の3人組に絡まれていた。しばらく眺めていると、ことの次第が飲み込めてきた。初老の一人が身振り手振りで仲間と話していたところサラリーマンの体に触れ、それを謝ったのに無視をされた、ということのようだった。「当てられても文句の一つも言っていない」と応戦するサラリーマンに、初老3人組は脅しも交えながらサラリーマンを掴み、執拗に絡んでいる。いくら何でも異常だ。お節介ながらも介入した。 「もう勘弁してやれ」と3人組に言ったが、「それは言ってはいけないことだ」とのこと、全く聞く耳を持たない。らちがあかないので、若輩者で僭越ながら、「そんな姿を子や孫に見せれるのか。息子みたいな人に絡んでどうする。人生の先輩として規範を示せ。」と一喝した。その隙に、サラリーマンと共に立ち去った。ため息が出た。 万引きした83歳女性、おかずが一品足りないと妻を刺した80歳男性、金銭トラブルで知人を刺した75歳男性、健康食品を買い込む妻に腹を立てて妻を絞め殺した65歳男性。JR脱線事故の後に線路に置き石をした67歳の男性までいた。どうやら、キレるのは若者だけではないらしい。統計によると70歳以上の高齢受刑者は1973年に613人(全受刑者の1.6%)だったものが、2003年には6683人(同11.0%)に上り、この比率は、フランス3.6%、ドイツ2.6%、イギリス2.8%、アメリカ3.1%と、日本が突出して高い。犯罪認知件数とともに減り始めた少年犯罪。一方で、高齢者の犯罪は急増している。近い将来、社会が取組まなければならないのは、高齢者犯罪の抑止になりそうな気配だ。 人生の諸先輩方、後進に規範を示していただきますよう、よろしくお願い致します。敬老しようにも、やるせなくなります。

文章力

ブログを書き始めて、つくづく感じることがある。文章を書くのが下手になった。 かれこれ十数年前、自由闊達な校風の学校に通っていた。生徒が個性豊かなのは当然のこと、それよりも輝いていたのは、教師達の個性であった。作詞作曲してライブ活動していた現国の先生、今や大学教授になった日本史の先生、マスコミに度々登場する古文の先生、ヤクザと渡り合う体育の先生など、実に多彩であった。この学校では、俳句を詠むこと、新聞記事を題材にコラムを書くこと、読書感想文を書くことなど、何かにつけて書くことを奨励されていた。この頃書いたものを読み返すと、実に文章がうまい。自分が書いたとは、にわかには信じられないぐらいだ。主題はぶれず、文章は流れている。思い返せば、ものの15分ほどで600字ぐらいは楽に書いていたように思う。ブログをちょっと書く程度で四苦八苦している姿とは、大違いだ。 雑念が増えたためか、読ませる文章を意識しすぎているためか、適切な指導を受けていないためか、あるいは、素直さがなくなったためか。いずれにせよ、文章力は確実に落ちた。 今、この頃のことを必死に思い出しているところだが、失ったものを取り戻すのは、新たなものを身につけるより、よっぽど難しそうだ。

The Winds Of God

新渡戸稲造「武士道」、内村鑑三「代表的日本人」、岡倉天心「茶の本」。日本人が英語で日本の文化・思想を欧米社会に紹介した3大著作である。東洋の中でもとりわけ理解しがたい、日本の文化・精神性を欧米に紹介するのに貢献し、ベストセラーとなった。欧米人の理解を促すには、彼らの言葉で語りかける必要があるのであろう。また、同時代の異文化を理解するよりもはるかに困難な前時代の同文化を理解しようとする我々にも大いに役立つものである。 今また、英語で日本人の精神性を世界に問おうとする映画人がいる。今井雅之44歳。これまで舞台作品として17年間演じてきた「The Winds of God」を終戦60周年を迎えた今年、全編英語で映画版の作成をしている。先日出会った今井雅之氏の目は、自らの使命に忠実たろうとする求道者のそれに似た、魂の宿るものであった。911テロのあった翌日、CNNでは、これを「Kamikaze Attack」と報道していた。私はこれに違和感を覚えた。宗教のためでなく、報復のためでもなく、天国に行くためでもない。生きていればまた希望もあり、ただ家族と故郷を守ろうとした、かつての特攻隊員の精神性とは全く異質のものだ。今井雅之氏も、それを伝えたいという。私は彼を応援したい。 ※「TEAM SAMURAI JAPAN」とは~ (事業計画書より抜粋) 「日本は今、平和です…。しかし一方で、日本人は平和ボケしていると言えないでしょうか…?親が子を虐待し、子が親を殺す…また、無差別殺人の多発など、命の尊さというものがよく見えなくなってきている現実があります…そして、世界では、9.11テロ…イラク戦争…中東和平…など、悲しいかな、宗教や人種などの複雑な対立で、毎日、尊い人間の命が失われています…我々が映画というエンターテイメントを用い、世界に向けて『平和・命の尊さ』を訴えていくために結成したのが ≪TEAM SAMURAI JAPAN≫ です。≪TEAM SAMURAI JAPAN≫ は、このスピリッツに賛同して頂ける多くの方々を募っております。我々が創る作品によって、少しでも世界平和に寄与できることを、切に願っております」 <お問い合せ> ga728@infoseek.jp
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